意外と知らない冷蔵庫の歴史

 


冷蔵庫は一家に一台必ずあると言っていい程メジャーな家電ですし、冷蔵庫のない暮らしはいまや考えられないですよね。しかし、冷蔵庫がこれ程普及したのはいつからなのかご存知ですか?意外と最近まで冷蔵庫のない暮らしが普通だったことは、特に若い方には想像もつかないと思います。今回は冷蔵庫の歴史についてみていきたいと思います。

冷蔵庫の歴史

まずは初めて電気冷蔵庫が発明されたのはいつ頃なのか見ていきましょう。

・世界初の電気冷蔵庫

冷蔵庫の歴史は意外と古く、冷蔵庫の前身となる圧縮式の冷凍機(製氷機)が1834年にアメリカの発明家パーキンスよって発明されます。それまで氷といえば自然の氷を採氷して利用していましたが、この発明により人工的に氷を作ることができるようになりました。

その後様々な発明家や研究者が冷蔵庫の開発に挑み、1918年にアメリカのケルビネーター社によって現代のような家庭用電気冷蔵庫が開発されます。

生ものを含めた食品が保存できるようになったことで、今では冷凍食品や余った食材や食べ物を冷凍保存できるようになり人間の暮らしも便利になりました。

・国内初の冷蔵庫

日本で初めて人工的な氷が作られたのは1870年のことで、高熱を出した福沢諭吉のために氷を製造したのが始まりです。1923年に三井物産が初めて冷蔵庫を輸入し、1927年には東京電気(現在の東芝)がアメリカGE社製の電気冷蔵庫の輸入販売を初めます。

それと同時に東京電気はGE社の冷蔵庫の研究開発を進め、1933年に初めて国産冷蔵庫の販売を始めました。発売当時の価格は720円で、なんと当時の初任給約1年分に相当する程高価なものでした。これ程高価なものですから当然普及率は高くありませんでしたが、1950年代後半には白黒テレビ・洗濯機と共に三種の神器と呼ばれて憧れの家電として普及が進み、1976年にはようやく普及率約100%となりました。

昔の冷蔵庫と今の冷蔵庫の違い

それでは、冷蔵庫が発明されてから現代までの間に冷蔵庫はどのように進歩して来たのでしょうか?昔の冷蔵庫と今の冷蔵庫を比較してみました。

・昔の冷蔵庫

まず電気冷蔵庫が開発される以前は、冷蔵庫と言えば氷を使って冷やすものでした。これは2ドアの木製の木の冷蔵庫の上の段に氷を入れ、下の段に冷蔵しておきたいものを入れて冷やすというしくみの冷蔵庫です。

氷は今のように家庭で作ることができないので、氷屋さんで購入したものを利用していました。しかしこの冷蔵庫を持っている家庭も多くはありませんでした。

そんな中1933年に国産初の電気冷蔵庫が誕生しますが、この冷蔵庫は冷蔵庫の天板の上にコンプレッサーなどの機械部分が露出しているモニタートップ型と言われる冷蔵庫で、音が大きいという問題があり、構造が複雑なため故障しやすいという欠点もありました。

しかし1935年には、露出していた機械部分を冷蔵庫の内部に収めた現在の冷蔵庫と同じような形の冷蔵庫が誕生しました。その後は戦争の影響で冷蔵庫の製造は中断されましたが、1950年頃から一般家庭向けの冷蔵庫製造が再開され、1960年代には冷蔵庫は急激に進化して行きます。

1961年には冷凍庫が付いた冷蔵庫が誕生して家庭で氷を作ることができるようになり、1970年代には自動霜取り機能が付いていて冷凍庫が独立した2ドア冷蔵庫が主流となりました。1980年には野菜室やチルド室、製氷機付きの冷蔵庫がすでに登場してきました。

・現在の冷蔵庫

平成に入ると、冷蔵庫はさらに進化していきます。冷蔵庫の大容量化が進んでいき、冷凍食品の普及により冷凍室を大きくとるために、通常は下部にあるコンプレッサーを上部に持ってきた冷蔵庫も登場しました。さらに、容量は大きくなったけれど電気代は従来の半分以下という省エネの冷蔵庫も主流となっていきます。

ドアの開き方も、片側から開くタイプだけではなく、観音開きタイプも多くありますし、左右どちらからでも開けられる冷蔵庫もありそれぞれの好みに合わせた冷蔵庫を選べるようになりました。機能面では、除菌機能を搭載し冷蔵庫内の臭いを抑える機能が搭載されているものや、野菜を生のまま冷凍できる機能など便利な機能がどんどん誕生しています。

まとめ

冷蔵庫の歴史をみてきましたが、冷蔵庫の開発はかなり昔から始まっていたけれど、一般家庭に普及したのはそれほど大昔ではないということが分かりました。冷蔵庫が普及したことによって、生活がかなり便利に豊かになっただろうことが想像できますね。

一方で、昔はただ食材を保存しておくためだけのものだった冷蔵庫ですが、現在の冷蔵庫はいかに食材を新鮮なまま長く保存するかが重要となっているようです。また、単身世帯が増えるなど各家庭のライフスタイルが様々になってきたこともあり、冷蔵庫の種類も、形から容量・価格にいたるまで本当に様々なタイプが登場しています。

この数十年の間で急激に進歩してきた冷蔵庫ですので、これからどんな機能を備えた冷蔵庫が登場するのかが楽しみですね。

製品仕様

冷却方式ペルチェ
外形寸法W385mm×D415mm×H344mm
庫内寸法W310mm×D248mm×H230mm
重量約7.7kg
定格電圧AC100V
定格消費電力50W
定格周波数50/60Hz
冷却性能  LOW:約5℃
HIGH:約15℃
(室内温度5℃~25℃の場合)
※5℃~15℃とは野菜室程度の温度です
静音性約14dB~20dB程度(ファン音)
※設定温度到達時にファンが停止する場合があります
振動

製品仕様

冷却方式ペルチェ
外形寸法W435mm×D470mm×H515mm
庫内寸法W370mm×D300mm×H420mm
重量約14.8kg
定格電圧AC100V
定格消費電力75W
定格周波数50/60Hz
冷却性能  LOW:約5℃
HIGH:約15℃
(室内温度5℃~25℃の場合)
※5℃~15℃とは野菜室程度の温度です
静音性約14dB~30dB程度(ファン音)
※設定温度到達時にファンが停止する場合があります
振動

製品仕様

冷却方式ペルチェ×HPT
外形寸法W385mm×D455mm×H370mm
庫内寸法W250mm×D220mm×H250mm
重量約9.7Kg
定格電圧AC100V
定格消費電力65W
定格周波数50/60Hz
冷却性能  約5℃~7℃
(室内温度5℃~25℃の場合)
※5℃~7℃とは野菜室程度の温度です
静音性ファンレスモデル
※当製品はファンレスモデルにより室内に音が漏れないように無音の状態を保ちます。 そのため冷却には空気循環・排熱が重要となります。十分な空気循環・排熱の確保をお願い致します。
振動

製品仕様

冷却方式ペルチェ×HPT
外形寸法W430mm×D520mm×H740mm
庫内寸法W330mm×D320mm×H600mm
重量約15.5Kg
定格電圧AC100V
定格消費電力65W
定格周波数50/60Hz
冷却性能 LOW:約5℃
HIGH:約15℃
(室内温度5℃~25℃の場合)
※5℃~15℃とは野菜室程度の温度です
静音性約14dB~30dB程度(ファン音)
※設定温度到達時にファンが停止する場合があります
振動

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