冷蔵庫の歴史・ルーツまとめ

 


現代の私達は、当たり前のこととして世界の食材を口にしています。

冷蔵・冷凍技術が発達していない時代には考えられないことでした。

日本では電気冷蔵庫の普及率がほぼ100%になったのは昭和50年台のことで、生肉などの腐敗しやすい食品の保存が容易になり、生活水準は著しく向上しました。

今回は、我々の暮らしに欠かせないそんな冷蔵庫の歴史を振り返っていきましょう。

世界初の冷蔵・冷凍技術

1748年、スコットランドの科学者であるウィリアム・カレンが行った実験が現代の冷蔵・冷凍技術の発端となりました。

ジエチルエーテルを沸騰させたときに発生する気化熱を利用して、少量の氷を生成することに成功したのです。

氷を利用した冷蔵庫の誕生

1803年にアメリカのトマス・ムーアが「氷を使って冷蔵する道具」を作り、これを「refrigerator(冷蔵庫)」と名づけました。

電気冷蔵庫のルーツ    

アメリカの発明家、オリバー・エバンスは1805年に硫化酸を使用する冷凍機を設計しました。(作成はしていません)

1834年、このエバンスの設計をヒントにし、アメリカの発明家・物理学者であるジェイコブ・パーキンスはエーテル圧縮型と呼ばれる製氷機を発明しました。

この製氷機は電気冷蔵庫のルーツと言われています。

構造としては、まずコンプレッサーによりガス化したエーテルを高温・高圧化した後、コンデンサーで放熱しエーテルを液化。

次にエバポレーターという装置を使い、液体状のエーテルを気化することによる気化熱を利用し冷蔵庫の中を冷却するという工程を繰り返す仕組みです。

現在の電気冷蔵庫にも、この原理は適応されています。

世界初の実用的な冷蔵庫

実用的な商業用冷蔵庫の登場は1856年。

発明家のジェームズ・ハリソンがオーストラリアのビクトリア州において世界で初めて、機械式冷蔵庫の発明・商品化に成功したのが始まりでした。

ビール冷却用として誕生したハリソンの冷蔵庫は、あっという間にビクトリア州メルボルンのビール業界に普及したのです。

当時は電気がまだ無く、石炭ガスをエネルギー源として利用していました。

世界初の電気冷蔵庫誕生

1918年にアメリカのケルビネーター社が世界で初めて電気冷蔵庫を製造販売しました。

ガス冷蔵庫の登場

ガス冷蔵庫はアンモニアを蒸発させたときの気化熱を利用して冷却する冷蔵庫で、1922年にスウェーデンで開発され、1928年に日本に輸入されました。

日本の冷蔵庫の歴史   

奈良時代ころに作られた氷室(ひむろ)が起源だとされています。

氷室とは山の洞窟や竪穴に扉をつけ、底に敷いた茅(かや)の上に雪や氷を貯蔵する天然の冷蔵庫です。

日本で最初の電気冷蔵庫となったのは1923年に三井物産がアメリカのGE社から輸入した製品でした。

芝浦製作所(現東芝)が1930年に制作した「SS-1200」は国産第一号の電気冷蔵庫であり、

GE社の製品を研究して開発されました。

「SS-1200」が市販されたのは、それから3年後の1933年。

当時の価格は720円で、家が一軒買えてしまうほどの高級品でした。

1950年代の冷蔵庫

高度成長期に差しかかると、電気冷蔵庫は白黒テレビや洗濯機と並び「三種の神器」と呼ばれ、爆発的に普及していきます。

また国産のガス冷蔵庫が発売しはじめたのもこの頃でした。

1960年代の冷蔵庫

冷凍食品が続々と登場してきたのに合わせて、冷凍庫付き2ドア電気冷蔵庫が開発販売され始めます。

1970年代の冷蔵庫

70年代後半には冷蔵庫の普及率がほぼ100%になりました。

自動霜取り機能搭載で冷凍機能つきの2ドア式電気冷蔵庫が普及、3ドア式も登場してきました。

対してガス冷蔵庫は冷却速度が遅く、冷凍能力の面でも電気冷蔵庫に劣っていたため、家庭用としての需要はなくなっていきました。

オイルショックを背景に、各メーカーが「省エネ」を推進したのもこの頃です。

1980年代の冷蔵庫

6ドアタイプの冷蔵庫が発売されるなどの「マルチドア化」が進みます。

野菜室やチルド室の搭載、消臭や急速冷凍などの機能も充実していきました。

1987年にはモントリオール議定書が採択され、冷媒として使われていたフロンの使用を規制する方向へ世界が動いていきます。

1990年代の冷蔵庫

電気冷蔵庫メーカーは徐々に冷媒を代替フロンやイソブタン、ノンフロンに切り替えていきました。

ドアの開閉が左右どちらからも可能な両開きタイプの冷蔵庫も出始めてきます。

2000年代の冷蔵庫

大型冷蔵庫では「観音開き」タイプが流行りだします。

断熱材の進歩により省エネや小型化が進みました。

冷凍食品の需要や多様化に合わせて、大型のものが売れる傾向にあります。

冷蔵庫の歴史・ルーツの考察

現在の冷蔵庫の原理は18世紀の半ばに発見されました。

それから200年以上の時を経て、発明家やメーカーが改良や進化を重ねていった結果、使い勝手の良い、低価格な電気冷蔵庫が我々の元にも普及していったのです。

歴史に触れることにより、普段何気なく使っている冷蔵庫の価値を再認識していきたいものですね。

製品仕様

冷却方式ペルチェ
外形寸法W385mm×D415mm×H344mm
庫内寸法W310mm×D248mm×H230mm
重量約7.7kg
定格電圧AC100V
定格消費電力50W
定格周波数50/60Hz
冷却性能  LOW:約5℃
HIGH:約15℃
(室内温度5℃~25℃の場合)
※5℃~15℃とは野菜室程度の温度です
静音性約14dB~20dB程度(ファン音)
※設定温度到達時にファンが停止する場合があります
振動

製品仕様

冷却方式ペルチェ
外形寸法W435mm×D470mm×H515mm
庫内寸法W370mm×D300mm×H420mm
重量約14.8kg
定格電圧AC100V
定格消費電力75W
定格周波数50/60Hz
冷却性能  LOW:約5℃
HIGH:約15℃
(室内温度5℃~25℃の場合)
※5℃~15℃とは野菜室程度の温度です
静音性約14dB~30dB程度(ファン音)
※設定温度到達時にファンが停止する場合があります
振動

製品仕様

冷却方式ペルチェ×HPT
外形寸法W385mm×D455mm×H370mm
庫内寸法W250mm×D220mm×H250mm
重量約9.7Kg
定格電圧AC100V
定格消費電力65W
定格周波数50/60Hz
冷却性能  約5℃~7℃
(室内温度5℃~25℃の場合)
※5℃~7℃とは野菜室程度の温度です
静音性ファンレスモデル
※当製品はファンレスモデルにより室内に音が漏れないように無音の状態を保ちます。 そのため冷却には空気循環・排熱が重要となります。十分な空気循環・排熱の確保をお願い致します。
振動

製品仕様

冷却方式ペルチェ×HPT
外形寸法W430mm×D520mm×H740mm
庫内寸法W330mm×D320mm×H600mm
重量約15.5Kg
定格電圧AC100V
定格消費電力65W
定格周波数50/60Hz
冷却性能 LOW:約5℃
HIGH:約15℃
(室内温度5℃~25℃の場合)
※5℃~15℃とは野菜室程度の温度です
静音性約14dB~30dB程度(ファン音)
※設定温度到達時にファンが停止する場合があります
振動

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